
CSR(企業の社会的責任)の取り組み 企業概要
1.まずは会社を存続させること
まずは、なによりも会社を存続させていくことが、一番の社会的責任であると考えます。
そして、経営理念に掲げる「心の豊かさを追求する」ことにより、世の中で貢献できる人材が育成されることが重要です。
製品やサービスを提供すること、雇用を創出すること、税金を納付すること、企業倫理や法令を守ること、企業として当たり前のことを、実践してまいります。
2.地域社会への貢献
地域の皆様に支えられ、私たちの事業は成り立っています。
ただ、様々な社会情勢や災害などにより、世の中には思い悩む人たちが沢山いるのが現状です。
私たちは日頃から「与える」ことを意識しています。
基本は見返りを求めず「与える」こと。シンプルに表現すれば、「困っている人に手を差し伸べること」。
そのように、当たり前のことを当たり前にできる人でありたいと考えます。
2018年には、地域で活躍される消防団を支援するために、消防団応援の店に一部の店舗で登録。
北海道胆振東部地震の際には、発生の3日後に現地に直接支援物資の搬入。
2020年には、新型コロナウイルス感染症の拡大によりお困りの、飲食店や教育機関に無償で消毒液を配布したり学生支援や医療従事者の支援のために鶏卵を提供。
そして、公益財団法人北海道盲導犬協会への支援として各店に募金箱を設置するとともに、寄付につながるキャンペーンを多数実施しております。
2021年9月には、売り上げの一部、盲導犬の育成、並びに視覚障がい者への盲導犬貸与につながる「北海道盲導犬協会応援自動販売機」を札幌店に設置。ご購入いただいた親子が盲導犬のことを話している姿を見ると、地域の皆様の心の豊かさにつながったり、ノーマライゼーションの世界の実現に向け微力ながらも貢献できているのではないかと、嬉しくなります。
更には、地元のプロサッカーチーム北海道コンサドーレ札幌を支援するためにリレーションシップパートナーへの登録。2022年、3年目を迎えます。
2022年4月からは北見市に開設された「こども食堂高栄」さんに「たまご」のご提供を開始しました。
夢の教科書にも記載されているように、キャリア教育事業へ関わることにより地域社会に貢献したいという思いから2022年「あさひかわ子どもの学び人材リスト」に登録。教壇に立ち、仕事とは何か、人生とは何かを民間人の立場から子どもたちに伝えていきます。
事業の発展と社会貢献は比例する。
今後も継続して社会貢献を行えるように、まずは私たちが元気でいられるように事業に取り組んでまいります。
3.環境への取り組み
私たちが扱う製品は着用後に事業所ごみとして、産業廃棄物として処理されることがほとんどでした。
以前からペットボトルから繊維を作り出したり、熱源として利用されるリサイクルシステムがありましたが、商品の回収コストの問題や回収規模に制限があったことにより、なかなか浸透することがありませんでした。
ただ、世の中がSDGsという言葉で溢れているように、「服から服をつくる」持続可能な仕組みができてきました。
世界のファッション業界における大量の廃棄物が問題となる中、原料・糸・生地・製造・販売までを循環するこの仕組みをお客様にご紹介し、世界の環境保護に繋げてまいります。
4.ユニバーサルデザインへの取り組み
当社では2005年から、障がい者衣服への取り組みを行っております。あるお客様のお子様が片腕に障がいをお持ちで、既製服を着用するのが困難だというお話をお聞きしたのがきっかけです。
今でこそ取り組まれる会社が少しずつ増えてきましたが、当時はまったく情報が無く、図書館に行ったり障がいをお持ちの方をご紹介いただき、実際にどのようなことにお困りなのかをお聞きして歩きました。
また、障がい者衣服研究の第一人者であった筑波大学の先生や障がい者の補装具や福祉機器、衣服の研究をされる会社をされている方に直接お会いし、なんとかビジネスモデルとして成り立たせることはできないかと模索したりし、何度も試行錯誤を続けました。
障がいが多岐にわたり、期待に応えようとするとリメークに留まらず、オーダーメードになってしまい価格が高額になる。
高額なものであれば購入できないため妥協する。妥協すれば当然満足のいくものができない。
もしくは、作り手が採算を度外視して作成すると、着用者が作り手に対し申し訳ない気持ちが芽生えてしまい、本当はもっと改善してほしくても納得したように装ってしまう。
この衣服にだけを焦点を当てたところで解決するのはとても難しいことだということを知りました。
障がいをお持ちであっても可能な限り収入を得られる仕組みづくり、そして世の中全体でそれを支えるための体制づくりなど、根本から変えていく必要がありそうです。
それでも釧路店でユニバーサルデザイン大賞を受賞するなど、少なからずお客様のご要望には応えてまいりました。
現時点では一つの事業として確立するのは難しいと判断しておりますが、障がい者や高齢者、男女の分け隔てなく、共存できる社会に貢献できるようノーマライゼーションの推進に力を入れ今後とも取り組んでまいります。

5.未来を担う子どもたちのために
近年、幼少期においての職業体験学習がその後の人生の選択肢の巾を広げると言われており、職業体験施設ができたり、企業が率先して体験学習の場を提供する取り組みをしております。その時にもちろん私服で体験を行っても構わないのですが、子どもたちには大人と同じもの、ようするにユニフォームを着用してもらい、その時に感じる高揚感やうれしさ、そして他の人から見られている感覚を味わっていただきたいと思っております。
当社では、できる限りお客様のご要望にお応えすべく、場合によっては無償で子どもサイズのユニフォームをご用意させていただいております。
そんなお手伝いも、当社ができる社会的責任だと考えます。